人の良いところを。
毎年、お盆が明ける頃に思い出すことがあります。
中学校の吹奏楽部の恩師に言われたことです。
「人の良いところを見つけなさい。目立つミスは誰にでもわかる。良いところを見つけて自分のものにしなさい。」
ということです。
先日、日本を代表するTP奏者の方のFacebookで投稿していた記事にこんなものがありました。
それは今年のある地方の吹奏楽コンクールの会場に行った時に見た光景のこと。
金賞を競う学校があり、相手校にミスが出た際にガッツポーズをする生徒さんたちを見てしまったことに、すごく残念な気持ちになり、大きな違和感を覚えたとの話でした。
吹奏楽コンクールというものがある以上、何らかの成績がつく。部員はその上位金賞を目指して練習に励む。それがモチベーションとなる。個人の技術を磨き、みんなで力を合わせて良い演奏をすることは素晴らしいこと。
ただ、相手校のミスをガッツポーズをし、自分たちが上位に立つことに喜びを感じることはいかがなものかと思ってしまう。
スポーツの世界ではよくある事だろう。本日、仙台育英学園高等学校が甲子園で優勝に輝いた。野球であれば、相手のエラーがあれば自分たちの点数につなげることができる。このエラーが発生した時に選手をはじめスタンド席の応援団が歓声をあげることには違和感を感じることはない。なぜならこれはゲームだからだ。
ゲームをするのと、演奏を披露するのは全く違うこと。
もし、吹奏楽部の顧問の先生の中で生徒と同じように相手校のミスにガッツポーズをしてしまうような先生や指導者がいたらそれは間違っている。改めてもらいたい。
「人の良いところを見つけなさい。」簡単ではないが、吹奏楽コンクールでは金賞を取ることよりもずっと大切なことであり当然のことだと感じる。
0コメント